サバイバルゲームとタクティカルトレーニングの違いとは?
タクティカルトレーニングでもサバイバルゲームの様に、エアガンを使って主に室内や市街地を模した場所で撃ち合う形式のトレーニングを行いますので、大まかに見れば共通点も多く、どちらも同じような事をしている様に見えますが、
実際には、大きな違いが幾つもあります。
特に室内でのCQBトレーニングにおいて、サバイバルゲームではトラブルや危険防止のために禁止されている事を特に制限なく行ったり、事柄によって逆に制限をした状態で行うのがタクティカルトレーニングの特徴です。
サバイバルゲームで制限されている事を制限なく行う点
至近距離からの射撃を行う
サバイバルゲームでは怪我やトラブル防止の為に至近距離からの撃ち合いは避けるか、撃つ場合でもハンドガンに切り替えたり、顔を含む上半身は撃たないといった旨のルールが定められているフィールドが多いです。
この点、タクティカルトレーニングの場合は、そもそもが室内を中心とした至近距離で行うものなので、至近距離での撃ち合いは制限なく行われます。
フリーズコール、CQCを行う
タクティカルトレーニングの場合、サバイバルゲームの様に目に付いた相手をとりあえず撃てばいいという事ではありません。
立てこもり等を想定した突入訓練を室内で行う場合など、状況に応じて撃たずに制圧するケースもあり、サバイバルゲームで言う所のフリーズコールやCQCも行われます。
弾がヒットした場合でも・・・
サバイバルゲームの場合、体のどこかに弾が当たったり、ガンを含む装備品に当たっただけでもヒットとしてフィールドからでなければいけませんが、タクティカルトレーニングの場合は、身体に直に被弾した場合でも、場所によっては自分の判断でその後も動き続けます。
サバイバルゲームでは制限されていない事を制限して行う点
弾数制限がある
タクティカルトレーニングではエアガンであっても実銃と同様の扱いをします。それは弾丸(BB弾)でも同様で、サバイバルゲームの様に何百発も携行し、フルオートでジャンジャン撃つという事は行いません。
基本的にはセミオートでの射撃で、シビアな状況を想定して10発以下での弾数制限下でトレーニングを行う事もあります。
戦略上の制限がある
人質救出などを想定したトレーニングや、相手を撃たずに制圧する事を想定したトレーニングなど、見えた相手をただ撃てばいいという事ではありません。
定められた目的を達成する為に立案された作戦に沿ってトレーニングを行います。
法律上の制限がある
現実では、立てこもり現場での人質などで撃ってはいけない人を撃ってしまった場合、法律に沿って処罰される事になりますので、ただ単に自分が生き残って制圧できればいいという事ではありません。
又、発砲も許可がなければ行えないなど、各種現行法に即した行動下でトレーニングを行います。