グリーンベレー訓練に見るアサルトライフルからハンドガンへの切り替え方法
アサルトライフルからハンドガンの射撃へのスムーズなチェンジ方法の習得は必須
サバゲーでは何百発も装填できる、いわゆる多弾数マガジン等の使用により、1挺のプライマリウェポンだけで余裕で乗り切れますが、タクティカルトレーニングでは基本的にリアルカウント(実銃と同じ装弾数)で行う為、素早いマガジンチェンジやセカンダリウェポンとしてのハンドガンへのスムーズな切り替え法の習得が必須になってきます。
特に、
- 予備マガジンをすべて使い切ってしまった場合
- マグチェンジ等よりもハンドガンを抜いた方が素早く対応できる状況
- ジャミング等の給弾トラブルによりセカンダリに頼らざるを得ない状況
も想定して、ハンドガン射撃への切り替え方法を知っておく必要があります。
使用している銃器の持ちかえ方法は複数ありますが、元アメリカ陸軍特殊部隊・グリーンベレー隊員が実施(指導)しているCQB訓練の中で紹介されていた方法がシンプルかつスムーズで練習しやすいのでご紹介。
実演してくれるのは元グリーンベレー隊員のテリー・シャパート氏。
アサルトライフルでの射撃。右手はハンドガードに取り付けられているフォアグリップを握っている。
フォアグリップを握っていた右手でハンドガードを上から覆う様に握る。(右手親指を自分側に向ける)
右手でアサルトライフルのハンドガード部分をしっかりしっかり保持しながら自身の体に引き付ける様に銃口を下に向けつつ(銃を下に下げつつ)移動させる。
その動きと連動させながら、左手をライフルグリップから離してハンドガンに手をかける。
ハンドガンをホルスターから抜く。
この段階では右手はまだアサルトライフルに添えられている。
ワンテンポ遅れて右手をハンドガングリップへ添える。まだ銃自体は自身の体に引きつけてある。
身体に近い位置で両手でハンドガンをしっかり保持した後、腕を伸ばす動きの中でターゲットへ照準を定めながら射撃。
この動きの凄い所・特筆すべきポイント
この一連の流れを見ると「なんだ、大したことないじゃん」と思われる方もいるでしょうが、特筆すべきは、一連の切り替え中の目線です。
サバゲーマーは勿論、タクトレ初心者(私)がこの動きを真似しようとすると、絶対手元を見てしまいます。
この方はまっすぐターゲットを見据えた状態でセカンダリへの切り替えを行っているんですね。
殆どの人間はできません。(嘘だと思うんなら試してみて下さい。できないの前に動きそのものがおぼつかなくなります・・・)
この切り替え方法のシンプルさは誰しもがわかる事ですが、ターゲットから目を離す事無く切り替えられるようになる為にトレーニングが必要なんですね。
切り替え方法の実演は8:47~。