タクティカルトレーニングとは何か?
タクティカルトレーニング(略称タクトレ)は、サバイバルゲームがある程度流行しつつある影響で、主に射撃のテクニックを習得する為のトレーニングだと考えられがちですが、実はそれだけではありません。
勿論、射撃の各種テクニックはトレーニングの内容に含まれますが、その前段階としての「基本的なガンの使い方」等々の基礎的な知識から、格闘訓練、戦術訓練、ラぺリングや野外でのサバイバル訓練など、戦闘に関する関する技術全般の事を指します。
ザックリと説明すると以下の通りです。
射撃に関するトレーニング
銃口の管理やガンの握り方、構え方、リロードの方法といった基本的な項目からはじまり、様々な姿勢での射撃、いわゆるCQBと言われる比較的短い距離での動きの中でおこなわれる射撃方法をトレーニングします。
練度が上がってくれば暗闇や明かりが少ない場所での銃撃戦を想定したトレーニング、タクティカルライトの使い方を学んでいきます。
格闘に関するトレーニング
クラヴマガやシステマ等に代表される軍隊式格闘術や、警察系の逮捕術をベースにした護身術をトレーニングします。又、対ナイフなどの武器術をトレーニングする場合もあります。
これらの技術は総称してCQCと呼ばれ、殺傷性の高い本格的なものは軍隊所属者や警官、捜査官などの立場の人間しか学べない。(有名なクラヴマガも民間で出回っているものは教授されているテクニックは制限されています)
軍隊系の人と警察系の人では身につけている技術が違うので、どういった内容をトレーニングするかは教えている人によって大きく左右する分野の1つです。
ラぺリングに関するトレーニング
ヘリからの降下やビルなどの建物から降下する為のロープワーク、ラぺリング技術をトレーニングします。
タクトレとして民間でここまでトレーニングを受けられる場所は限られていますが、ラぺリング技術単体でみれば山岳ガイドから学ぶ事が出来ます。
野外でのサバイバルトレーニング
地図の見方、現在地の確認方法、コンパスの使い方といった基礎的なものから、野外での調理、飲み水の調達法、サバイバルに必要な各種キットの使い方を学ぶ。
ラぺリング技術と同様、民間のトレーニングとして本格的な技術を学べる場所は少数。
知識としてなら元特殊部隊員が著した書籍や一般に出回っている軍隊の教本が参考になる。